宗教は阿片と言ったのはマルクスです。
マルクスは、25歳の時の論文「ヘーゲル法哲学批判・序説」のなかで、「宗教は、なやめるもののため息であり、心なき世界の心情であるとともに精神なき状態の精神である。それは民衆のアヘンである」と書いた。
つまり、宗教とは痛み止め、モルヒネ程度のものだ、という意味で書いたんだね。唯物史観からの宗教に対する批判なんだ。
唯物史観、つまりヘーゲルの歴史観は人類は発展して行くというものです。キリスト教の予定説から神を無くした思想です。その思想を踏まえてマルクスは資本主義の先に革命を起こせば絶対平等的世界が実現すると夢想したんだ。それはキリスト教で言うとアルマゲドンの後の千年王国に相当します。ユートピア思想ですね。
マルクスの唱えた「共産主義」は一種の宗教です。神なき宗教、神なきキリスト教と言っていい。人間の理性を神とする宗教だね。新興宗教だ。
新興宗教としては伝統宗教をディスって攻撃しないと信者を獲得できない。そのスローガンが「宗教はアヘン」なんだね。
言っている本人は共産主義というアヘンより猛毒の思想をばら蒔いたんだけどね。マルクスから生じた革命思想により何百万人虐殺されたか考えてみればいい。フランス革命から始まりロシア、中国、北朝鮮、カンボジア、、枚挙に暇がありません。
これは「理想を実現するためには手段を選ばない」という革命思想、テロルの思想が根底にあるからです。
それで活動家の皆様は事実がどうであろうと嘘を並べても平気なんですね。それはテロルの思想です。
今だに日本の学校の教科書ではフランス革命は素晴らしいみたいなこと書いてあるみたいだけど、当のフランスでは恥ずべき黒歴史として考えられているんだよ。自由の真逆、野蛮なテロルによって国がめちゃくちゃになったんだから。罪なき人々を事後法で裁いてギロチンにかけて殺害した。理想のためなら法を曲げても構わない。テロルの思想だね。ナポレオンの強権によってなんとか国を納めたんだ。
信仰が大事なのは、先人たちに敬意を払い昔からの法による秩序を遵守することに価値を置くからです。それはテロルと真逆な思想です。倫理は宗教から生まれます。テロルは倫理を破り破壊します。
あなたもそんなマルクスのスローガンに騙されないで信仰をしっかり持つことです。知らず知らずの間にマルクスの危険思想に染まっていますよ。